@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000789, author = {白井, 菜穂子}, journal = {文化学園大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {『エクセター・ブック』の謎詩には,アングロ・サクソン時代の生活が生き生きと表現されている。現存する写本の大半が宗教詩や叙事詩(英雄詩)を中心とする中で,エクセターの写本はコレクションの多様性において特異といえる。『エクセター・ブック』に特徴的な謎詩とは,例えば,詩人たちの興味は生活に密接にかかわる動物(家畜),自然界の事象,日用品などに向けられ,対象物は擬人化され1人称で自分のことを語るという様式を持つものである。そこで,人にとって身近な日用品である「服」がどのように扱われているかを,まずこの写本において調査し,複数ある服を表す古英語の使われ方に何か法則があるかどうかを考えたい。仮に法則を見つけたとして,さらに,宗教詩(主に聖書の翻訳)に頻繁に登場する「服を破く」という怒りや悲しみを表すユダヤ人特有の表現に注目し,使われる用語の違いによって表す感情の違いがあることを証明したい。本稿では,まず手始めに,服を表す一般的な用語であるwæd が謎詩に現れる箇所を引用し,その文脈から見えてくる表象を考える。古英語wæd の本質的な意味が「覆い」であることに対して,宗教詩に頻出するhrægl という語の持つ意味合いの違いがあれば,上述する仮説が成り立つであろう。, 研究ノート, Research Note}, pages = {61--67}, title = {アングロ・サクソン時代の衣服を表す言葉の一考察(1) : 『エクセター・ブック』の謎詩の例}, volume = {23}, year = {2015} }