@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000705, author = {近藤, 尚子}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {節用集饅頭屋本には「フタメク」という項目があり,初刊本では「フタメク(音偏に羽)」、通行本では「劇」という漢字が掲出されている。初刊本から通行本へ意図的に見出し字の改変が行われたとみることができる。「フタメク」は「ふたふた」という擬音語に由来する語と考えられ、いろいろな資料に見出すことができる。その用例をたどっていくと、本来の音を表す意味から、「あわてふためく」意味に変化していく様子をとらえることができる。表記面では『今昔物語集』のような漢字で書くことを志向する資料においてさえも仮名で書かれている。また、「フタメク」は辞書体資料には見出しにくいが、見出し語として示される漢字には固定的なものがなく、さまざまな漢字表記がみられる。饅頭屋本初刊本の「フタメク(音偏に羽)」は、本来の音に由来する表記、通行本の「劇」は変化した後の「あわてふためく」を意味する表記であり、この改変は「フタメク」の語の性格と意味の変化とを反映したものであるとみることができる。}, pages = {15--24}, title = {ふためく考}, volume = {13}, year = {2005} }