@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000702, author = {白井, 菜穂子}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {英古詩のうち哀歌のジャンルに属するとされるThe WandererとThe Seafarerについて,100行強の詩のうち最後の数十行のキリスト教義の影響を重視し,詩のテーマをconsolatio(consolation)とすることが現在主流の見方である。しかしながら,詩の大部分を占めるテーマは明らかに主人公の追放者が親しんだ宮廷,親戚,友人,王を失い孤独な航海を続ける悲しみと試練を詠い,また過去の栄光を懐かしむ点にある。作者はこの試練の原因を追放とし,試練という結果をもたらしたものをWyrd(destiny)とする論理を展開し,聴衆に対して今享受する栄光はWyrdによって必ずや報復を受けると予言する。アングロ・サクソン人にとって最も辛い試練とはcomitatus(company)から追放され孤独になることであり,この試練をWyrdによる罰と考え,悲劇,栄枯盛衰を美しく描く言葉の響きを楽しむという,この民族の教養が作者の論理の展開に明らかに見られる。}, pages = {7--17}, title = {英国古哀歌における「罰」 : The WondererとThe Seafarerの一考察}, volume = {13}, year = {2005} }