@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000697, author = {近藤, 尚子}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {いわゆる古本館用集の諸本において、人名は一語から五百語以上と本によって収載項目数に大きなばらつきがみられる。節用集が編纂の資料にしたとされている下学集では人名の項目数にはほとんどゆれがなく、人名の項目数のゆれは節用集の一併設爾としての性格にかかわるのではないかと考えられる。そこで節用集諸本から六本を選び、人名について検討した。その結果、節用集でも全体として人名は増補される傾向にあること、その増補には中国の書画家と日本人の姓という大きな二つの方向があり、それぞれの本によって濃淡があることがわかった。また、中国の詩画家や日本人の姓を附録としてもつ本もあり、節用集において人名は本文としては必要不可欠の項目ではないという見方もできる。和歌や連歌を中心とした韻事に連なる一面を持節用集に必要不可欠であった「名所」に比べて「人名」は韻事と直接かかわるとは考えにくい。むしろ節用集に接する人々の興味のあり方がそこにはあらわれているとみるべきであろう。節用集がもつに至る多くの附録と同様、人名は百科事典的な知識への欲求の表出なのである。}, pages = {1--12}, title = {節用集の人名}, volume = {12}, year = {2004} }