@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000684, author = {近藤, 尚子}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {節用集饅頭屋本の初刊本と通行本とは別版でありながら、基本的には通行本が初刊本の体裁・内容を忠実に受け継いでいる。しかし詳細にみていくとそこには七〇〇箇所近い異同が存する。それを通行本の改変ととらえ、本稿ではこれらの改変のうち傍訓のかなづかいに関わるもの約一二〇例をとりあげ、検討した。改変のみをとりあげるとそこには古典かなづかい・字音かなづかいと高い一致率を示すという明らかな傾向を晃出すことができる。しかし饅頭屋本全体の傍訓をながめるとその傾向はむしろ全体としての原則・統一を乱す結果となってしまっている。それは通行本がこのような傾向をもつ改変を網羅的には行っていないためで、そのことはこの改変が意図的なものではないことを示していると考えられる。かなづかいが強く意識されるようになる近世へと続く過渡期の資料としてこの饅頭屋本通行本を位置づけ、前後の時代との関わりを明らかにしていくことにも意義があると考える。}, pages = {19--28}, title = {節用集饅頭屋本のかなづかいに関わる改変について}, volume = {9}, year = {2001} }