@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000646, author = {近藤, 尚子}, issue = {3}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {『応氏六帖』は伊藤東涯の手になる語彙集である。中国文献から語を採取し、傍訓・註を施す。筆者はこれまでこの『応氏六帖』についていくつかの視点から考察してきた。まず『応氏六帖』諸本十本の関係を検討し、ついで東涯の同様の著作であり一部が公刊されている『名物六帖』との比較において『応氏六帖』が公刊を前提としないために俗語的な傍訓を含むことなどを明らかにした。本稿では、『応氏六帖』諸本を二〇〇〇語の原態から、二五〇〇語の第一段階増補、六〇〇〇語の第二段階増補を経て成長したと捉え、その状況を明らかにするために、『大明会典』『訓蒙字会』というニ書に注目し、その現れ方を分析した。その結果、この両書は『応氏六帖』増補の各段階で使用されていることが明らかになった。さらに『名物六帖』と比較すると『応氏六帖』におけるこの両書出自の増補項目は『名物六帖』と重なる部分が多く、これらの増補が東涯の意図に沿ったものであることがわかった。}, pages = {17--31}, title = {成長するテキスト『応氏六帖』}, year = {1995} }