@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000639, author = {近藤, 尚子}, issue = {2}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {伊藤東涯には中国の文献からの語を集め六帖に分かった二つの語彙集『応氏六帖』と『名物六帖』とがある。この二つの語彙集の基礎となった資料のひとつに『大明会典』がある。本稿ではまず、東涯の使用した『大明会典』が『万暦会奥』の十二冊十一行本であったことを明らかにする。さらに、『大明会典』から語を蒐集するに際してどのような態度がみられるかを明らかにするために、東涯の手控えともいうべき『紀聞小牘』での状況と、『応氏六帖』・『名物六帖』での状況とを比較した。その結果、『紀聞小牘』では『大明会典』の条文をそのまま記録する、あるいは重複や落ちのないように誇を抜き書きする、などの状況がみられるのに対し、『応氏六帖』・『名物六帖』では何らかの基準で語の選択が行われていることが分かった。これまでの調査で、『応氏六帖』と『名物六帖』との間に直接の影響関係はないと考えられるが、『大明会典』に出典をもつ語の両書での一致率は高く、この両書は、共通の基盤をもっていると思われる。}, pages = {1--13}, title = {『応氏六帖』と『大明会典』}, year = {1994} }