@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000632, author = {根岸, 愛子}, issue = {1}, journal = {文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究}, month = {Jan}, note = {英国ルネッサンスの最盛期に当たるエリザベス朝時代には, その経済の中心であったロンドン市はピューリタンの勢力が強く, 市内での芝居の上演は禁じられていた。しかし女王の演劇の保護政策が劇団や劇場の隆盛をもたらした。演劇の意義を認識していたのは女王ばかりではなく, エリザベス朝宮廷の官僚遠の多くも, 芝居が政治の手段となり得ると考えていた。彼らは大学卒業後, 法学院 (Inns of Court) で学んだが, そこでは法律や政治の勉強のみならず演劇の技も修得させていた。法学院で上演された芝居が, 時には宮殿にて再演され, 女王が主賓となり, 内容によっては女王への直訴やコメントやアドバイスともなった。この伝統は彼らが宮廷官僚になった後も続き, 特に毎夏女王が行う貴族の地方の館への行幸の際に, 女王歓迎の為に成された余興や野外芝居の中に生かされた。その多くはパストラル (牧歌) の型をとり, 著名な作家や学者が脚本を書き, 館の主人とその仲間達が俳優となって演じた。身分の低い羊飼や田夫に扮していれば, 礼節を欠き率直に本心を述べても, 不敬罪の誹りを免れるに好都合であったからだ。}, pages = {67--76}, title = {政治としての演劇 : エリザベス朝宮廷の野外演劇}, year = {1993} }