@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000617, author = {角谷, 彩子}, journal = {文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要}, month = {Jan}, note = {日本の民俗芸能研究が始まったのは近代以降のことであり、特に衣装についてはほとんど研究がされていない。 また古い時代の形を維持・継承されなかった衣装が多く、今後芸態に影響を及ぼす可能性が指摘されている。  本研究では、山形県「杉沢比山」の演目「翁」の古い衣装の技法・材料の解明を目的とした分析調査を行った。 その結果、織物は五枚繻子の緞子で、身頃部は8色の緯糸(うち1色は平箔糸)と2色の経糸、袖部は5色の緯 糸(うち1色は平箔糸)と2色の経糸からなることが分かった。科学検査の結果、染料は藍や鬱金のほか、緑系 色は藍と黄檗の重ね染めであった。媒染剤は鉄と明礬(アルミ)のほか、無媒染とみられるものもあった。平箔 糸は身頃部が錫箔、袖部は真鍮箔であった。身頃部の織物は錫箔が用いられたことから、江戸後期頃に京都で製 作されたと考えられ、袖部の織物は文様に中国的要素が看取されることから、中国製と推測される。, 研究論文, Research Paper}, pages = {21--30}, title = {民俗芸能「杉沢比山」翁衣装の材料と技法に関する調査・研究}, volume = {51}, year = {2020} }