@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000591, author = {角谷, 彩子}, journal = {文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要}, month = {Jan}, note = {日本の伝統芸能には、専業の役者による能や歌舞伎など舞台芸術のほかに、非専業者即ち庶民によって伝承されてきた民俗芸能がある。民俗芸能の学術的研究が始まったのは近代以降のことであり、特に衣装については現在までほとんど研究がなされておらず、文献資料や実物資料も少ない。また社会情勢の変化や金銭的な影響を受け、古い時代の形を維持・継承されなかった衣装が数多くあり、芸能の本質が変質する可能性が予想される。本研究では山伏系神楽「番楽」の演目「翁」を対象に、秋田県南部地域の番楽4 つの現存する古衣装の染織技法とその材料について、科学的検査を含めた分析調査から検討した。その結果、染色技法は描絵や型染、筒描染などが用いられ、織物は色を染めた織糸によって平織りで縦縞模様が表されていた。着色剤は染料と顔料が使われており、染料は主に藍などの植物染料、顔料は朱や胡粉など古くから絵画や染織品に用いられてきたものであった。また全ての衣装の素材は綿で、その多くは江戸中期~明治期にかけて製作されたものであることが分かった。}, pages = {17--27}, title = {民俗芸能衣装の製作に関する調査・研究 : 「番楽」翁衣装の事例}, volume = {49}, year = {2018} }