@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000577, author = {嘉松, 聡}, journal = {文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要}, month = {Jan}, note = {「日本西部及び南部魚類図譜」(通称:グラバー図譜)は、倉場富三郎によって、長崎の地で編纂された魚類図譜である。そこに掲載されている肉筆図譜は、地元5人の画家によって描かれ、その期間・毎数は作家によって異なるものの、その総数は806図にもおよび制作期間は25年(明治時代から昭和初期)という長期に渡る大変希少な図譜である。今回筆者は、その図譜が所蔵されている長崎大学附属図書館を訪れ、基底材となった紙の重量計測と目視による筆触の調査を行う中で同種の魚を複数の画家が描いていることに着目し画家による技法の特徴について更なる考察を行った。その結果、使用されている紙は英国製ケント紙と記録があるものの、実際には重量の異なるものが数種類あり、画家によって異なる厚みの紙を使用していたことが明らかとなる一方、目視調査により、画家それぞれの技法の違いも明確となった。また、同じモチーフの図譜を比較することにより、長期にわたる制作の過程で画家の持つ技法が互いに影響を及ぼし合い融合したことを確認することで、この図譜が美術的にも高い評価を得ていることを結論付ける結果となった。}, pages = {61--68}, title = {『日本西部及び南部魚類図譜』(通称:グラバー図譜)および図譜描画に関する一考察}, volume = {48}, year = {2017} }