@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000546, author = {福田, 博美}, journal = {文化学園大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {鳥居清長(1752-1815)は江戸時代中期に活躍した浮世絵師である。清長は八頭身の姿態を描いた美人画が代表的であり、鳥居派4代目絵師として歌舞伎役者絵を描いた。本論文は、清長の浮世絵に見る服飾描写を分析し、当時の洒落本・随筆等の記述と照合して、同時期の絵師の作品との比較からその独自性を捉えることを目的とする。清長の画業は、明和期に鈴木春信(?-1770)、安永期に磯田湖龍斎(1735-90)を範とした。天明期は全盛期で、浮世絵が中判から大判へ変わり、長身の美人群衆を描いた。また、役者の舞台絵と共に彼らの日常の姿も描いた。寛政から文化期は、肉筆画を手掛けた。清長の独自性は「姿態美」に見られ、女性の後姿や前垂姿に表現され、男性の装いは通人の流行を先導した。次に、清長の染織表現の独自性は2点挙げられる。まず、女性の薄物に赤みをおびた「藍さび色」を用いた点である。藍さびは当時の流行で黒の絣を主とし、喜多川歌麿(?-1806)の美人画も黒であった。次に、三井親和(1700-82)の篆書を染め出した「親和染」を着物や帯、前垂や団扇に表した点である。最後に清長の描いた広幅帯に留め具がなかった要因は芸者の帯結びの方法によることが解明できた。}, pages = {33--45}, title = {鳥居清長の浮世絵に見る服飾描写の独自性 : 姿態美と染織表現}, volume = {46}, year = {2015} }