@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000529, author = {福田, 博美}, issue = {44}, journal = {文化学園大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {江戸時代中期、鈴木春信(?-1770)は多色摺による錦絵を草創させた浮世絵師である。本論文は春信の「初摺」と「後摺」の相違および「後摺」の多様性に着目し、摺りの比較から服飾描写の特色を考察し、その背景を交友関係より捉え、当時の服飾文化の一面を解明することを目的とする。『浮世絵聚花』を主要図版資料とし、摺りの重なる絵暦・見立絵・揃物に注目した。錦絵は明和2(1765)年の絵暦交換会で好事家・画工を中心に創案され、高級な奉書紙に技法が凝らされた。春信の高価な初摺は、富裕な購買層を中心に、特に三井家では京都本店への土産として重宝された。一方、再版となる後摺は、安価なため急速に庶民層へ広まり、春信の画工名を記すことで価値付けられた。幕府の禁令下、春信の錦絵制作の背景には巨川や莎雞らの工案者をはじめ、画工を学んだ西川祐信や近所の住人で親交のあった平賀源内と有力なパトロンであった三井高美との交友関係がみられた。春信の服飾描写における摺りの違いは小袖・帯・羽織等の模様に表れた。そこに鶴の丸・雪・源氏香・市松模様や空摺による布目模様がみられ、特に多様な雪模様は春信の独自性を示した。}, pages = {47--61}, title = {鈴木春信の浮世絵に見る服飾描写}, year = {2013} }