@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000508, author = {高木, 陽子}, issue = {42}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {1862年にロンドン万国博覧会で紹介された日本の造形は.歴史様式の一つのレパートリーとして,また「芸術のための芸術」をモットーとした審美主義のなかでヴィクトリア朝の凡庸さの対極にあるものとして英国で受容された。今回注目するのは,1880年代,1890年代に,中流の社会階層が営む家庭内に受け人れられたジャポニスムである。ミドルセックス大学に付属する住宅デザイン・建築美術館は,中流階級の住宅むけ室内装飾材(テキスタイルと壁紙)の図案を製造業者に提供していたシシルヴァー・スタジオ関連資料を所蔵する。調査の結果,19世紀末のシルヴァー・スタジオは,日本の型染め用の型紙をデザインの参考資料として,日本のパターンと技術を文化横断的に応用していたことが明らかになった。スタジオを主宰したアーサー・シルヴァーは,1894年に,おそらく型友禅の技法をヒントに,ステンシル刷りした壁布を発表した。産業と芸術の境界にあった室内装飾材の領域で,日本では染色産業の道具であった型紙を,英国の風土に馴化させ,大衆の手の届くアーツ&クラフツに応用したのであった。}, pages = {51--60}, title = {シルヴァー・スタジオのジャポニスム : 日本趣味, パターン, 技術}, year = {2011} }