@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000444, author = {糸林, 誉史}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {1960年代以降, エスニシティ研究(ethnic studies)は, それまでの政治人類学の新進化論的, あるいは構造=機能主義的なアプローチを批判して, 植民地支配以前の「伝統社会」という図式が,「創られた伝統」にすぎないこと, 閉鎖的で自律的な「未開社会」という仮定そのものの虚構性を指摘してきた。だがそこには三つの対立軸, すなわち第一に, 「初源主義」と「境界主義」の対立。第二に,「表出主義」と「手段主義」の対立。そして第三に, 「近代主義」と「歴史主義」の対立があった。90年代になると, エスニシティ研究は, 人類学の内部で生じたポストモダン人類学や構築主義理論の台頭とともに, 米国を中心とした多文化主義論争に巻き込まれながら, しだいに多文化主義化していく。本論では, まずエスニシティ研究の展開と「民族」概念の批判。次に, エスニシティ研究の三つの対立軸と多元主義のジレンマ。 そして, 多文化主義論争の背景とその三つの批判について, それぞれ検討する。 その上で, 対話的アイデンティティー論や公共性をめぐって展開している批判的多文化主義という視点の可能性について論じたい。}, pages = {53--67}, title = {エスニシティ研究と多文化主義 : 批判的視点の可能性}, volume = {34}, year = {2003} }