@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000434, author = {糸林, 誉史}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {今日, 「質的」調査研究への関心が高まっている一方で, それをめぐる議論は錯綜している。 その検討にあたって, 従来の「量的対質的」という単純な対立図式は有効ではない。むしろそれは, どのアプローチもメタ理論的に見て言説/実在(実態)という二分法に依拠していること。また, エスノグラフィーの記述(解釈)という行為の権威や真正さについて, その認識論(epistemology)/存在論(ontology)の次元からの根本的な再検討が必要だからである。「言語論的転回」以降の質的アプローチの展開を見てみると,それは構築主義の立場と同じくする視点が多い。だが, 構築主義の基本的な主張である「反本質主義」, 「反実在論」, 「歴史的・文化的拘束性の強調」は, 必然的に相対主義批判を導くことになる。本稿では,まず論理実証主義の破綻とそれを受けて登場した構築主義。次に質的アプローチの多様な展開と混乱。エスノグラフィー批判とポストモダン的転回。そして, 存在論的相対主義をめぐる構築主義論争について, それぞれ検討を加える。その上で, フィールドワークにおけるエスノグラフィー実践について, そうした錯綜からの隘路を見出したい。}, pages = {37--51}, title = {質的アプローチとエスノグラフィー : 構築主義からの再考}, volume = {33}, year = {2002} }