@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000426, author = {糸林, 誉史}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究}, month = {Jan}, note = {近代化とは集団や地域が第三の領域としての都市を通じて結びついた場所の秩序であった社会が,物質的にも,理念・想像的にも,そして遂行的にも,国土と国内市場という巨大で均質な連続空間へと変換されて,その巨大な空間の中を身体・物財・情報が自由に流通する場として再編されていく過程であった。現在の都市人類学では,都市を一つの完結した場として捉えるのではなく,また農村や地域,国家,超国家などと切り離すのではなく,そうした空間の諸相とともに生きられ,それらとの関係を通じて構成されるものとして捉える視点が台頭してきている。シンガポールにおいてHDB (住宅開発庁) によって1960年に着手された全国公共住宅プログラムが,カンプン居住者をつぎつぎと高層住宅団地に再定住させた結果,人々の日常性に大きな変換が生じた。それは空間の「画一化」,「均質化」や「場所性の喪失」であり, 1990年代初めにはカンプンへの郷愁をめぐってストレスの政治化という問題が大きな議論を生んだ。本稿ではこうした事例を手がかりに,近代化と社会的景観論およびアメニティ論について都市人類学の視点からのアプローチを試みる。}, pages = {35--48}, title = {シンガポールにおける都市コミュニティと社会的景観 : 都市人類学からのアプローチ}, volume = {32}, year = {2001} }