@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000386, author = {神部, 晴子}, issue = {28}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・生活造形学研究}, month = {Jan}, note = {現在では歩行用の補助として使われているステッキは, 20世紀初頭までは男性の大切なアクセサリーの一つであった。歴史の上では,王や支配者が持つステッキと呼ばれたが,アクセサリーとして流行するのは, 17世紀頃からである。 剣(sword) と同時にステッキを持つことが紳士としての重要な装いの一つであった17世紀から18世紀初頭には,先端に金や象牙, トルコ石などを付けた大変高価なものが愛用された。18世紀初頭に,帯剣が禁止された結果,ステッキの普及,流行が際立ってくる。装飾品としてだけではなく,剣の代用品としてステッキが持たれたからである。また一時期,医師が疫病除けとして持ち歩いたり,男性だけでなく女性にも携えられた。 19世紀は最もステッキが多様化した時代であり,ステッキを見れば,その人の精神がわかる言ったのはバルザックである。そして, 20世紀初頭には,ある雑誌で,ステッキはファッションの恩人とまで評された。ステッキには,男性が本能的に持つ一種の決闘意識が内在してきたと考えられるが,ファッションとしても重要な役割をもってきたのである。}, pages = {33--41}, title = {Walking-Stick考}, year = {1997} }