@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000383, author = {福田, 博美}, issue = {28}, journal = {文化女子大学紀要. 服装学・生活造形学研究}, month = {Jan}, note = {江戸時代後期,女帯は,幅が一尺にまで広がり丈も長くなった結果,様々な帯結びが形成された。帯地には繻子や絖などが好まれ,裏地を緞子などの別裂で仕立てた鯨帯も流行した。繻子の帯は締め良さに反して,解け易いという欠点があった。そこで,身近にある紐を締めて抑えた。その紐が文化年間(1804-18)に発生した胴〆,上〆と称された帯留である。初期帯留の中で注目されるのは,帯枕の付いた帯留である。そこで本稿では,文化年間から幕末の浮世絵に描かれた帯留を類別した結果,総数55点中,帯枕の付いた帯留はしごき紐28点のうち2点,くけ紐17点のうち1点,組紐6点のうち1点に見出され,金具付4点には未見であった。帯枕は,路考結や一つ結など高く結んだ帯を保型するために形成され,綿を入れた袋状のものに紐を付けて仕立てた。しごき紐に帯枕を納めた帯留は,帯中央から次第に帯上部で着装され,帯から離れた際に帯留(紐)は別に締められた。その形状が帯揚に類似する点からしごき紐の帯留が帯揚を形成したと捉えた。また,帯枕にくけ紐,組紐を付けた帯留は,帯留と帯枕に二分された。すなわち,初期帯留から帯揚は派生したのである。, Article}, pages = {23--31}, title = {浮世絵に見る帯留と帯揚の形成に関する一考察}, year = {1997} }