@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000327, author = {近藤, 尚子}, issue = {23}, journal = {研究紀要}, month = {Jan}, note = {伊藤東涯著『応氏六帖』は中国の文献からの語を集めた語彙集である。東涯にはもうひとつ『名物六帖』という大部の語彙集があり、『応氏六帖』は『名物六帖』の一時の姿であるとの位置づけが従来なされてきた。しかし『応氏六帖』と『名物六帖』とでは構成の点から異なっており、項目の出入りや同一の見出し語に付された傍訓の異同も多数ある。この傍訓の異同に注目し、『応氏六帖』の独自性をとらえようとこころみた。具体的には「スギダチ(斤斗)」、「インジン(抛墮)」、「ヒルトビ・ヒルガンドウ(白撞)の三項を選び「名物六帖』や『紀聞小牘』の訓と比較し、さらにいろいろな文献の用例からそれぞれの訓の性格を考えた。その結果『応氏六帖』の傍訓は規範性を考慮に入れる必要がなかったために、特殊なものを継承している反面きわめて口頭語的な、おそらく当時の人々にとって耳近い語を含んでいる可能性があることが明らかになった。今後もこのような分析を重ね、『応氏六帖』の独自性を明らかにしていきたい。}, pages = {355--370}, title = {『応氏六帖』の資料性}, year = {1992} }