@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000314, author = {勝田, 春子}, issue = {22}, journal = {研究紀要}, month = {Jan}, note = {第2報に引き続き,今回の「箸」の考察は,明治から昭和までを見た。新しい時代が外国との関わりをどのように受け止めながら変化してきたか見てきた。以下その概要について述べてみたいと思う。毎年,慣例行事として, 8月4日に東京山王日枝神社1)で、「ハシの日」と称し,日頃使用した箸に礼をこめて焼き,供養している。この行事は箸に関心のある人々が多数集って感謝するという「箸供用祭」2)である。近年,食生活の多様化がみられるが,日本人の食事と箸は切り離すことが不可能な食事用具の一つである。箸は単純な二本の棒状のものであるが,食事用として,又食事以外の使い方として長い年月にわたって使用されてきた。どのような経過をたどってきたのか詳細は,第一報・第二報を参照していただきたい。箸については,古今東西,多くの研究がなされているが,今後, 「箸」に関する研究をすすめていくうえで,歴史的変遷はその出発点となる。これまで弥生時代から江戸時代までの約1600年の考察が出来たが,江戸時代の後半に町人文化とともに,工芸的,機能的な箸が,塗箸や引裂箸となってあらわれ,独自の展開をみせてきた。 竹の引裂箸は,割箸を生み,好まれる条件をもって,急速に発達し,今日の外食産業になくてはならないものであり,一方では,外食産業をささえる要因でもある。西洋文化の影響とともに余りにもめまぐるしく動く現代に,食生活も大きな変化をみせている。箸はどのように変り,展開されていくのか考察を続けた。}, pages = {103--113}, title = {食文化における箸についての一考察 : わが国における箸の変遷 (第3報) (明治時代~昭和時代)}, year = {1991} }