@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00000306, author = {道明, 美保子}, journal = {研究紀要}, month = {Jan}, note = {東寺(京都) 旧蔵の『古錦帖』と名付けられた一冊の折本が,文化学園服飾博物館に所蔵され,そこには古裂断片47点が張り合わせられている。それらの織物は仏教関係のもので,平安・鎌倉時代のものとみなされるものが錦20点, 綾6点,紋紗3点,刺繍2点,描絵1点, 王子絹1点が含まれ,それ以外のものも室町から江戸時代にかけての珍しい織物である。平安時代の染織遺品は数が少なく,貴重な資料である。本論文ではこれまで報告された平安時代の染織遺品についてまとめ, 次いでこの『古錦帖』 について基礎的調査として張り合わせられた織物を分類し,とくにその中で錦を中心に取り上げ基準作品と比較しつつ, 技術的考察,文様的考察を通して『古錦帖』中の平安時代の錦の比定を試みた。 錦の織法として準複様綾組織緯錦,経綾地絵緯浮文豪浮錦をなすもの,文様として奈良朝の円文構成の伝統を脱した宝相華唐草,七宝門など温和な表現を特色とするものが平安後期の錦と推定される。}, pages = {19--31}, title = {東寺旧蔵『古錦帳』所収の平安朝の錦}, volume = {21}, year = {1990} }