@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00002086, author = {加藤 , 登志子}, journal = {文化ファッション大学院大学紀要論文集ファッションビジネス研究, Bunka Fashion Graduate University Fashion Business Studies}, month = {Mar}, note = {筆者は衣服製作の経験より興味を持った仏教僧、仏像の法衣は、現代のファッションにも通じる普遍的な価値をもった「一枚の布」で作られた衣服であると感じ、その起源について前報1)より考察を進めてきた。本研究では仏像伝来時の時代背景、止利式仏像の成立、飛鳥寺、法隆寺の建立について、続いて飛鳥仏の特異な法衣として止利式如来像の法衣着用法、飛鳥仏の裳懸と如来像の法衣着用法に着目して、飛鳥時代の服装と比較する。仏教の普及にあたり、実質的な役割を担った渡来人たちは、在来の有力氏族たちと血縁の輪を広げ、徐々に政治的な力を蓄えるとともに、仏教をこの国の固有信仰と肩を並べるまでに浸透させていった。渡来人と密接な関係をもつ曽我氏を中心とするグループが政治の主導権を握り、仏教を同時代の中国や朝鮮諸国のそれと同様に日本の中枢思想として位置づけた。飛鳥仏の特徴は中国式D類であること、止利仏子が独自に考案した止利式服制と言われるもの、そして法隆寺釈迦三尊像に代表される裳懸である。飛鳥時代の服装は中国あるいは朝鮮半島文化の影響を受けるとともに前代に対する革新という点から新しい服装が作られたと考えられ、「摩耶夫人と天人像」の摩耶夫人の裳の前中心にあるひだ裾の表現はプリーツ状にひだが折られ、釈迦三尊像を代表とする飛鳥仏の裳懸座に見られる法衣の垂れる様と近いことがわかった。仏教僧の衣服と仏像の法衣の研究より一枚の布を巻きつけることにより発生する、ドレープ、タック、プリーツの衣服に対する装飾的価値や機能性を考察する手掛かりとなった。 注 1)加藤登志子 「一枚の布-仏像がまとう衣に関する考察-」『文化ファッション大学院大学 紀要論文集』vol.6 2019年22頁, 研究論文, Research Papers}, pages = {13--30}, title = {一枚の布(第2報) : 飛鳥仏がまとう衣に関する考察}, volume = {7}, year = {2021} }