@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00002034, author = {勝山, 祐子}, journal = {文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要}, month = {Mar}, note = {フランス革命以降に荒廃したヴェルサイユ宮殿を、現在の総合的な美術館に生まれ変わらせたのがキュレーターのピエール・ド・ノラックである。王政復古期の王ルイ=フィリップはこの宮殿を「フランス歴史美術館」に改造し、第三共和制成立後は行政・立法機関や各種団体がヴェルサイユに陣取っていた。ノラックの企てとは、動乱の時代だった19世紀に何度も大改造の憂き目にあった「過去の王の住居」を、「王の住居」でもただの美術館でもないものに変容させることだった。だから宮殿を隈なく探索し埋もれていた過去の美術・調度品を発掘した。また多くの作品を、購入や他の美術館からの寄託によって収集し、アンシャン・レジームの時代を想起させる空間を再創造したのである。ノラックの作品収集の基準は、作品が偽物ではないこと(学術的正確さ)と美術愛好家を楽しませることだった。だが、庭園の修復を担当した建築家マルセル・ランベールの方法には賛同しなかった。経年を感じさせないまでに修復することには反対だったからだ。過去の痕跡を消し去ることはノラックの美学に反していたのだろう。, 研究ノート, Research Note}, pages = {89--97}, title = {ピエール・ド・ノラックのヴェルサイユ : ヴェルサイユの復活}, volume = {52}, year = {2021} }