@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00001814, author = {木本, 晴美}, journal = {文化服装学院研究集}, month = {Mar}, note = {現在、日本文化の特徴の1つとして一部の若者の中で大きな広がりと影響力を持ち続けている「アニメ」「マンガ」「ゲーム」。これらを好む若者たちを総称して「おたく」と言われ始めて約20年が過ぎた。なぜ「おたく」と言われ始めたかは、コラムニスト中森明夫が、雑誌「漫画ブリッコ」の連載記事「『おたく』の研究」(1983年6月~12月)の中で、お互いを「お宅は?」と呼び合って、相手に対して、やや侮辱的な意味合いで使う表現で記述したのが始まりといわれている。  当時の「おたく」とは、ファッションに気を配らず、アニメ映画の初日に並び、自分のコレクションを見てひとり微笑む人たち。「ネクラ」「マニア」とも呼ばれ、女性に積極的にアプローチすることができないなど、一般的にはネガテイブなイメージがあった。  その後、インターネットや携帯電話の普及で、コミュニケーションメディアが拡大し、不特定多数の人たちとつながる時代になり、「インドアな趣味に詳しい人たち」という意味合いで使われてきている。最近はひらがな表記の「おたく」から「ヲタク」とカタカナ表記されることが多い。カタカナ表記になってきたのも、初期の「おたく」との差別化が大きいと思われる。俗語として「ヲタ」ということでも使われている。特定のジャンルに詳しい人を「○○ヲタ」と省略して使うことがある。ヲタクといえども自分の興味以外のことには詳しくない人が多く、また非ヲタク(一般人・イッピ・パンピーと呼ばれている)もアニメ・マンガに興味がある人もいるため、ヲタクと非ヲタクの境界は曖昧になってきている。  これらは海外からも注目され、世界コスプレサミットは7年目を迎え、2009年度は世界15カ国の若者が参加し、各国の予選参加者は数十万人に達している。世界の日本アニメ・マンガ愛好家にとって、自慢の服を着ていく大切な場所であり、コスプレ参加者以外にも観客として多くの人が集まったという情報もあった。日本発信で世界中に広まった文化の原点である日本の現状を調査し、今後ファッション界に与える影響を探ることを目的として研究を進める。}, pages = {147--152}, title = {ヲタク文化について : 現代の若者像}, volume = {7}, year = {2010} }