@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00001811, author = {富樫, 敬子}, journal = {文化服装学院研究集}, month = {Mar}, note = {アパレル産業において、CAD(Computer Aided Design)・CAM(Computer Aided Manufacturing)の導入は必至であり、その生産システムの進化は拍車がかかっている。このような企業の動向に即して、被服教育の現場においてもアパレルCADの導入は進み、その活用も充実してきていると思われる。  アパレルCADシステムを有効に活用することは、①パターンメーキングが容易にできる。つまり、パターン作成における緻密さの追及と時間の短縮、作業スペースの縮小化が図れる。②工業用パターン作成における素材・デザインと縫製工程・縫製仕様の関連性とその理解がしやすい。③グレーデイング・マーキングが容易にできる。 ④縫製工程表・仕様書・作業標準書などの書類作成が容易にできる。⑤製品図・パターン断面図が容易に描ける。⑥作業工程ごとのさまざまな情報をデータとして残すことができ、その保容と管理が簡略化される。などの利点があげられる。  十数年前より本校の教育カリキュラムにCADパターンメーキングが導入されているが、導入当初はPC(personal computer) 自体の普及も少なく、PC操作に慣れることに時間がかかっていたように思われる。しかし2000年に入りPCの普及は目覚ましく、小学校や幼稚園でも導入されており、家庭でもPCでのインターネット・ゲーム、携帯電話の普及によりPC操作自体に手馴れている学生が多い。よって、CADパターンメーキングの導入(PC操作)は容易になっているが、その弊害が今は問題になっていると思われる。パターンメーキングの基本は手作業であり、CADはその道具(ペンと定規)でしかないということを忘れてしまっているのではないだろうか。PC上では安易に真っ直ぐなラインが描け、カーブラインも定規を使いこなさなくても描ける。大きな紙の上で消しゴムを使う必要も無く間違いも簡単に訂正できる。学生達が面倒なことを避けて安易な方向に流れている事を懸念している。パターンメーキングの基本理論を理解していなくても、PC上ではなんとなくそれらしいラインが描けてしまうため、理論を蔑ろにして操作テクニックに走っている現状が伺える。合理的に無駄を省くことは必要であるが、何が無駄で何が必要なことなのかは、基本をしっかり身に付けた者のみが判断できることだと思われる。昨今はパターンメーキングの授業内容とCADパターンメーキングの授業内容をリンクさせ、手作業とPC上での作業工程を確認させて行っているが、テクニックに走り基本理論を怠りがちなところが否めない。  現在、本校のCADパターンメーキングの授業はCAD室で行っている。今後本学院の各教室にCADシステムが導入され、将来的には一人1台のPCの使用が可能になると想定して、平常のパターンメーキングの授業にPC(CAD)を導入するにあたりその授業内容をここに提案し検討する。上記に述べたように基本理論と技術を身に付けることを目的とし、あくまでも道具としてのCADであることを理解させ、操作テクニックに走ること無く、パターンメーキングの理論と技術を身に付けるための合理的なCADの活用を目標に行うものとする。}, pages = {119--128}, title = {PM(パターンメーキング)の授業におけるPC(CAD)の利用法についての一考察 : -部分縫い指導におけるCADの利用法についてー-ドレーピングとパターンメーキング(2006年~2008年の報告)}, volume = {7}, year = {2010} }