@article{oai:bunka.repo.nii.ac.jp:00001798, author = {ファッションカラー研究グループ}, journal = {文化服装学院研究集}, month = {Mar}, note = {ファッションにおいて色彩は大切であるとよく言われる。それは、色彩がファッションの価値の一部を担うからであり、産業においてはそれ自体が商品の売れ行きに影響を与える。ところが、色彩はその現象自体とても感覚的なものであるがゆえ、個人の“感性”に依存されてしまうことも多い。  色彩という現象の日常性や視覚を通して直接的に私たちの感覚に影響する単純さとは裏腹に、それが成立する理論的背景は、物理学から心理学、社会学にまで、学際的に広がっており、実に複雑で奥が深い。そのために、ひとつの色の見え方に対しても、複数の異なった効果が重なっていることや、着目点によって全く違う説明ができることも多いので、理論的な簡潔さがなく、一般には難しい印象を与えてしまう。だからといって、限定された条件下で、ひとつの効果ひとつの視点に絞って簡潔な理論展開をすると、ことごとく現実味が薄れてしまう。また、そういった簡潔な理論の多くは産業の中で直接活用できるものは少ない。そのため、色彩理論は無用の長物であるかのような扱いを受けることもあり、結果、産業の現場では経験や個人の資質に頼ることになり、センスの良し悪しへと回帰してしまう。  しかし、これまでの色彩語究が色彩の専門家による「色彩」の側からの研究であることが多いのも事実である。実際に色彩を使うものの立場から疑問が提出され、実のある研究成果を得ているものはそれほど多くない。実務において有益な研究成果を得るためには、色彩を専門とする者の疑問は必要ない。色彩を普段使う実務者の疑問や経験から出発しなければならない。  本研究グループは、ファッション教育におけるそれぞれ興なった専門性を持ったメンバーが集まり構成されている。それぞれの興味や疑問により、これまで4つのチームが、以下の4つの大きなチーマの中で研究を進めており、現在もその研究は継続されている。  『ファッション素材における色の見えに関する預向』  『ファッション分野における市場調査のためのカラーコードの開発とそれを使った調査・分析』  『コーディネーションにおける小物の色の影響』  『肌色、メイクの色とイメージについて』  以下、各研究の2005年度から2007年度までの成果をまとめる。}, pages = {67--91}, title = {ファッションにおける色彩の研究}, volume = {6}, year = {2008} }